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澄み渡る青い空。 ここがどこだか分かりますか?
実はここ、京都から7時間移動した 茨城県結城郡になります。
この日はええ職人.com WEBディレクター の 河端さんが関東出張の旅に行かれるということで 僕自身初めての関東取材に同行させて頂きました。
こちらの屋根の上が今日の取材現場となります。
河端さんはご覧の表情ですが 撮ってる僕はかなりビビってました(^_^;) |
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そして、この方が今日 取材させて頂く職人さん。 渡辺瓦工業代表の渡辺一浩さんです。
渡辺瓦工業さんはプロフィール欄にも記載されていますが 茨城全域・栃木県南部 ( 半径50km圏内 ) 埼玉県東部・千葉県北部 ( おもに20〜30km圏内 ) に渡って日々、様々な現場で施工されています。
昭和54年創業と 僕の生まれた年に始められたということを考えても 歴史も実績もある職人さんであることが分かります。
今日は屋根瓦の隅棟の葺き替え工事になります。 |
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渡辺さんがこの世界に入ったキッカケは お父さんが瓦職人だったからです。
野球少年だった渡辺さんですが 朝、部活の練習の前に仕事を手伝ったりしていたこともあり いずれ自分が跡を継ぐモノだと・・・と仰ってましたので 瓦職人になることへの迷いがなかったように感じました。
『 初めて高い所での作業は怖くなかったですか? 』 と 僕自身がビビりながら取材してたので尋ねると 『 はじめの頃はもっと斜面が急な現場だったよ 』 と
常に屋根の上での作業ということで 一人前になるまで かなり大変な道のりを歩んでこられたんだと想像できます。 |
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渡辺瓦工業のスタッフさんは現在 渡辺さんを合わせて5人で運営されているそうで
この日は古沢さんと江面さんお二人が 家の左右にある隅棟の葺き替えをそれぞれで 作業を進めていかれてました。
隅棟は屋根面と屋根面が重なり合う部分で 瓦に刻みを入れて水の流れが下になるようにしたり 雨漏りしやすい箇所でもありますので
ズレや割れなど一般方には目には見えにくい箇所だけに 台風など自然災害が発生したあとなどは 特に意識をして定期点検してもらうなど 早目早目の対応が長く快適に過ごすために重要になります。 |
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道路側の隅棟を施工されているのが 江面 ( えづら ) さんです。
渡辺さんの親戚だそうで ビル建設などの職人として働いておられたそうですが 7年前から渡辺瓦工業のスタッフになられました。
大柄な方ですが話し方はとても優しく 取材中もいろいろ気を使っていただきました。 |
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こちらは古沢 ( ふるさわ ) さんです。
渡辺さんと同じくキャリア30年以上と 今現在も第一線で活躍されています。
普段は個人で活動されているそうで こうやって人手が足りない時は 応援スタッフとしていっしょに作業されています。
江面さんも古沢さんも 作業中は普通に屋根の上を歩いてらっしゃいましたが 今日のように二階建ての屋根の葺き替えの場合は 慣れていても注意をしていますと仰っていました。 |
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瓦職人さんは屋根の上で長時間作業することが多い為 ご覧の通り常に危険と隣り合わせです。
例え足場がしっかり組んであっても、晴天であっても 屋根は滑りやすく、時折強風が吹いて来たりして 天候に大きく影響される仕事だけに 足元など常に周りの状況を注意しておかないと 一瞬の油断が命取りとなります。
しかし、こういった職人さんがいるからこそ 日本の家屋や建物が何百年と守られ 当たり前のように生活できていることを忘れてはいけません。
『 瓦職人 ( 屋根屋さん ) は 男らしくてたくましい 』 と 河端さんが言っていたように 僕も今日 実際に現場に立ってみて、とても感じるモノがありました。 |
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ええ職人.COMでは どんな職人さんでも登録できるシステムではなく 代表の加納さん、もしくは河端さんが 実際に職人さんに会って判断された上で
僕のようなカメラマンが現場に行って 技術や経験、施工内容だけを記すのではなく 『 その人らしさ 』 を感じてもらえるような記事が描けるよう できるだけ信頼関係を築いた取材を心掛けています。
河端さんはこの日のために 渡辺さんとも事前に会って3時間ほど話をされていて 僕が慣れない現場と言葉のイントネーションにとまどい 普段通りの取材が上手くできない状況の中
今日は河端さんのおかげで とても良好な関係で取材を終えることができました。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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