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本日は、岩手県宮古市の左官職人・吉田秀祈さんのお仕事をご紹介いたします。
今回の工事内容は、宮古市佐原での一般住宅のガレージ増設工事です。
元々あった車2台分のガレージに、駐車場と花壇の一部を削り、土間コンクリート打ちを行い、段差のない広いガレージに拡張します。 |
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私が伺ったのは土間コンクリート打ちの当日ですが、それまでにすでに9日間におよぶ工事が行われたそうです。
これまでの工程では、住宅の塀や花壇を解体し、花壇部分には深さ30pまで砕石を敷き、転圧ローラーで固めています。
岩手県のような雪国では、冬に土が盛り上がる(いわいる、すみがあがる)のを防ぐために地域によって砕石を敷き固める深さを変えるそうです。 宮古市のこの地域なら30cm程度、岩手のもっと雪の降る地域なら50cm程度など、地元の職人さんならではの経験がこんなところにも感じられます。
また、残った花壇には土止めとなる壁を作ります。
ここまでの工程を終え、ワイヤーメッシュが敷かれていきます。ワイヤーメッシュは必ず隣り合うワイヤーメッシュを1ブロック重ね合わせながら敷いていきます。 そして塀や元々あったガレージとの段差部分(生コンと触れ合う部分)には伸縮メジをセットします。
ワイヤーメッシュと伸縮メジはクラック防止の為の重要な作業となります。
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そして砕石ではなく、駐車場部分には元のコンクリートと生コンをくっつける接着剤の塗布作業を行います。
この工程を行わず、ワイヤーメッシュを挟むだけだと生コンが滑ってしまいヒビ割れの原因になってしまうそうです。
吉田さんは、場所により接着材の量を微調整しながら細かく塗り込んでいました。
今回はミキサー車で搬送された生コン打ちなので、住宅などを汚してしまわないようにしっかりと養生をして保護するなど細かい気配りも感じられました。
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そして朝8:30。
準備が整った所にコンクリートミキサー車が到着!
最初に行うのはミキサー車の入り込めない奥のスペース。
直接ミキサー車からは生コンが敷けないので、手押しの一輪車で生コンを運びます!
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奥の花壇と玄関の間のスペースから手前へと、生コンの表面を水平に整えながら均していきます。
まずは電動バイブレーターを使用し凸凹をなくしていきます。
次に長靴のまま生コンの中に入っていき、細かい部分を左官コテで均し、ステンレスの定規で表面にへこみがないか確認しながら手際よく生コンを水平に整えます。
私が見てもわからないような微妙なへこみを、職人の「目」と「感覚」で見つけてどんどん均していきます。
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ミキサー車から生コンを落とす、一輪車2台で生コンを次々に運ぶ、電動バイブレーターで凸凹をとる。そして左官コテで均し、ステンレス定規で水平をとり整える。
吉田さんを中心とした5人の職人の手慣れた動きで一気に作業が進んでいきます。
奥まった部分が終わったら、次はミキサー車から直接生コンを流し込んでいきます。
あっという間に1台目のミキサー車の生コンが敷きつめられました。
4tのミキサー車には1.5リューベ(㎥)の生コンが入るそうです。
今回は6.5リューベ(㎥)の生コンが必要なのでミキサー車は5往復で生コンを運んできます。 |
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ミキサー車を待っている間に水平の目印を作ります。
前もって印をつけていた高さの基準に紐をピンと張り、その高さで鉄の棒にテープをつけていきます。
そのテープの下まで土間コンクリート打ちをしていきます。
これを行うことで水の溜まらない水はけの良いガレージにすることができるのだそうです。 |
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生コンを全体に敷き詰めた時にはもう完成かな? と思うくらい綺麗にならされていました。
ここから少し乾燥させ、仕上げ作業へと移ります。
乾燥も下が砕石のエリアと、土間コンクリートのエリアでは乾燥の進み具合が違うのだと…
先に乾燥する砕石のエリアで最初に生コンを敷き詰めた奥から仕上げの作業を進めていきます。 |
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仕上げは、一度綺麗に敷き詰めた生コンを木ゴテでもう一度つぶして滑らかにしていきます。
最後はハケ引きを行い綺麗な刷毛目を入れていきます。
この仕上げの刷毛目を入れる作業は、ここまでどんなにしっかりした工程を行っても、見た目で判断されてしまう部分でもあり、最も気を遣う作業なのだそうです。
ハケ引きを行う真剣な姿は見ているこちらも息が止まるような繊細な作業でした。 |
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ガレージ増設工事(土間コンクリート打ち)の本日の工程はここで終了となります。
この後1週間ほど乾燥させたのち、パーキングブロックの設置や土止めとして作成した壁の仕上げなどを行うそうです。
細かいところまで妥協せず丁寧に作業してくれるベテラン左官職人の吉田秀祈さん。
宮古市近郊での外構工事なら、迷わず吉田秀祈さんに任せましょう!
取材撮影;佐々木写真事務所 |
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